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Stilllive Village:生のアリーナ

Stilllive Village: Life of Arena

2022.9.17 [Sat] - 9.18 [Sun] 17:30-19:30

Kannabekogen Camping Ground, Fire Circle

料金前売券 3,000円/当日券 3,500円

Artists

乾真裕子小林勇輝佐野桃和子敷地理たくみちゃん中谷優希前田菜々美三好彼流吉田拓

INUI Mayuko/KOBAYASHI Yuki/SANO Towako/SHIKICHI Osamu/TAKUMICHAN/MAEDA Nanami/MIYOSHI Karu/YOSHIDA Taku

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Curated by 権祥海  KWON Sanghae​

Statement

 パフォーマンスを主軸に共集の可能性を模索してきたStillliveは、今回、円形闘技場・演劇舞台を表す「アリーナ(arena)」に着目し、生そのものに限りなく近いパフォーマンスの場を実験する。最近、世界中の戦争、パンデミック、マイノリティに対する差別を目の当たりにしていると、世の中がまるで人間が角逐する闘技場、または人間だけが主役である舞台に思われることがある。

 本作「生のアリーナ」は、あらゆる存在が尊重し合う場をコンセプトに、歓待、交感、治癒、祈り、対話によって生の力、共同体のありうべき姿を体現する。今回会場となる神鍋高原キャンプ場は、約2万年前の火山活動でできた山頂の噴火口とスコリア丘の隣に位置する。そこには人間と自然 が長らく交わしてきた対話の痕跡や、あらゆる生き物の呼吸の温もりが秘められているに違いない。

 今回私たちは、大地のエネルギー、自然の恵みによる生の円環を想像しながら、自立共生の村(ビレッジ)を作ることにした。会期中、実際にキャンプ場で共同生活をしながら、ファイヤサークルで焚き火を囲んで、身振り、励まし、呼びかけのような祭儀(パフォーマンス)を行う。それは、Stillliveが試みてきた個々人を認識した上での共集性が、キャンプ場という歴史空間に宿ることで、自然と村を形作っていく凝集の時間と言える。

​権祥海・小林勇輝

乾真裕子  INUI Mayuko

1997年大阪府生まれ。東京藝術大学大学院美術学部先端芸術表現専攻在籍。フェミニズムやクィア理論を手がかりに、自身の身体を用いた映像およびパフォーマンスを制作。主な展覧会に「YOUNG ARTIST EXHIBITION 2021」(EUKARYOTE) 、「Stilllive 2020」(ゲーテ・インスティトゥート東京) 、「第6回平成藝術賞受賞者展」(平成記念美術館ギャラリー) 、「彼女たちは歌う」(東京藝術大学美術館陳列館, 2020) 、「Stilllive 2019」(ゲーテ・インスティトゥート東京) など。

https://twitter.com/inuimayuco

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《Track 1》Stilllive 2020,  Performance view / Photography by Yulia Skogoreva

小林勇輝  KOBAYASHI Yuki

1990年東京都生まれ。2014年ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ学位課程卒業後、日本人として初めてロイヤル・カレッジ・オブ・アート、パフォーマンス科に入学、2016年修士号修了。自身の身体を中性的な立体物として用い、性や障害、人種的な固定観念に問いかけ、自由と平等の不確かな社会コードを疑い人間の存在意義を探るパフォーマンス作品を中心に発表。主な展覧会に「Experimental Film & Video Festival in Seoul "EXiS2021"」(国立現代美術館MMCA, ソウル・韓国) 、「小林勇輝 Art Works 2012-2021」(個展, TAV GALLERY, 2021) 、「居場所はどこにある?」(東京藝術大学大学美術館陳列館, 2021) 、「Tokyo Tokyo FESTIVAL Special 13 | TOKYO REAL UNDERGROUND」(旧博物館動物園駅, 2021) 、「Life of Athletics」(個展, VACANT, Organized as part of the "Dance New Air 2018" Festival) 、「アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラデシュ2018」(ダッカ・バングラデシュ) 、「Re-Performance of マリーナ・アブラモヴィッチ回顧展 "The Cleaner"」(アーツカウンシル東京 東京芸術文化創造発信助成, ドイツ連邦共和国美術展示館, ボン・ドイツ, 2018) 、「共に行動すること : オノ・ヨーコ&リクリット・ティラバーニャ - Asakusa Scores for Christmas」(ASAKUSA, 2016) 、「ダダ100周年フェスティバル + SPIRAL : GALLERY VOLTAIRE」(スパイラル, “Stillllive with Nigel Rolfe” 名義, 2016) 、「Fluxus Water Pieces – Yoko Ono event scores from the collection “Grapefruit”, 1964.」(White Cube Gallery, ロンドン・U.K, 2015) など。主なプロジェクトに、2019年よりパフォーマンスアートを主体としたプラットフォーム「Stilllive (スティルライブ) 」をゲーテ・インスティトゥート東京にて主催など。
https://www.yukikoba.com

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Intuitional work session, Stilllive 2021, Performance view / Photography by NODA Yuichiro

佐野桃和子 SANO Towako

東海地区出身。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科在学。リサーチや取材などを作品制作のベースとし、そこで出会う人々を通して知る社会問題や当事者性など、アートが他者とコネクトする力を模索。主な発表に、 「LIFE WORK 2021 20th」(愛知芸術文化センター, 2021) 、「Tara Jambio Art Project」(春香川県三豊市粟島会場, 2021) 、「Stillive Performance Art Platform」参加。(2019-) など。主な活動に、茶臼山高原の美術館にて滞在制作及びワークショップ活動 (2020-) 、「Innovation Summer College in 南足柄」アートコース(Mother Earth Project presents)ワークショップ企画運営 (2020) 、 「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」明後日新聞文化事業部編集長など。

https://www.instagram.com/peach_and_peace

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《no woman admitted》Stilllive 2021, Performance view / Photography by NODA Yuichiro

敷地理  SHIKICHI Osamu

1994年埼玉県生まれ。振付家/ダンサー。東京藝術大学大学院修士課程修了。自分を客観的に見ることが不可能な中で、物質的に最も近い他者を通して自分の現実感を捉えることをテーマに制作を行う。その過程で身体の物資的な境界を確認し、曖昧にすることに関心を持つ。主な発表に『happy ice-cream』(横浜ダンスコレクション2020) 、『shivering mass, loose boundary』(TPAM2020フリンジ) 、『blooming dots』(豊岡演劇祭2020フリンジ/CAF賞2020/TPAM2021フリンジ) 、『Juicy』(横浜ダンスコレクション2021) など。主な受賞に「横浜ダンスコレクション2020」若手振付家のための在日フランス大使館賞受賞。
https://linktr.ee/osamu_shikichi

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《イノセントフラフープ》Stilllive 2021, Performance view / Photography by ISHIDA Yuki, SAKAI Toru

たくみちゃん  TAKUMICHAN

1988年東京生まれ。東京都在住。分断のない世界をつくりたい。その過程で独自のインプロヴィゼーションを構築する。パフォーミングアーツ・美術・演劇など領域横断的に活動し、2018年より自身が審査員を務め優勝を決めるコンペティション「たくみちゃん杯」を主催する。身体表現メソッドを他者と交換可能にする試みとして、ワークショップの活動も積極的に行う。
http://takumihashimoto.info

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《Faust》Stilllive 2021, Performance view / Photography by NODA Yuichiro

中谷優希  NAKAYA Yuki

1996年北海道生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科修了。絵画等の体や時間の止まったモチーフを動的な自身の体にインストールすることで、画面に固定された体の持つ意味を更新していく作品を制作。主な展覧会に「憑在実験 vol.1」(脱衣所, 東京)「居場所はどこにある?」(東京藝術大学大学美術館陳列館) 、「群馬青年ビエンナーレ2021」(群馬県立近代美術館)、「ALLNIGHT HAPS 2020:Probable Cause」(HAPS, 京都) 、「Rêver 2074」(東京藝術大学大学美術館本館) など。主なプロジェクトに、レジデンス「京都:Re-Search 2018 in 亀岡」に参加。また今後「第1回 MIMOCA EYE/ミモカアイ」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館, 香川)の展示を予定。

https://packing-fieldhospital.work

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前田菜々美  MAEDA Nanami

1994年愛知県生まれ。2017年東京芸術大学音楽環境創造科卒業。2020年ゲント王立芸術アカデミー修士号修了。前田菜々美は日常生活に潜む隠されたものたちを観察するアーティストである。彼女は自身が「潜在的非日常」と名付けた、予期もされず見過ごされるであろう、平凡さの中に紛れ込みその身を隠す美しいマジックの形跡たちを探し求める。それらは不可解なオブジェ、都市を構成するバカバカしさや、どうも居心地の悪い状況との出会いの中で発見される。主な展覧会に「neighbourhood # The Hidden Garden」(KASK, ゲント・ベルギー, Organized as part of the "GRADUATION KASK Master of Fine Arts project", 2020) 、「neighbourhood #03 MOUNTAIN」(Kolder, ゲント・ベルギー, Organized as part of the "n o s h o w s h o w, RADUATION KASK Master of Fine Arts project", 2020) 、「Zero Years - mediakunst at zomerfabriek」(Zomerfabriek, アントワープ・ベルギー, 2020) 、「A Strange World Is Afoot Here Already」(Stamba D block, トビリシ・ジョージア, 2019) 、「neighbourhood #04 POOL」(KASK & CONSERVATORIUM School of Arts Ghent, ゲント・ベルギー, Organized as part of the "MAP #99" Exhibition, 2019) 、「HYDRA」(Geitstraat 92, ゲント・ベルギー, 2019) など。
https://nanamimaeda.com

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《Just Stuffed》Stilllive 2021, Performance view / Photography by ISHIDA Yuki, NODA Yuichiro

三好彼流  MIYOSHI Karu

2001年大阪生まれ。東京を拠点とし活動、パフォーマンスアーティスト。パフォーマンスに用いる舞台装置やペインティング、彫刻などメインに制作。自動と他動、コミュニケーションに現れるフィーリングという感覚による物事の共有や身体の拡張など幅広いコンセプトで制作。

https://www.instagram.com/karu_miyoshi/

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《漂流する恐竜》Performance view, 2021 / Photography by Miku Morinaka

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《足》Performance view, 2020 / Photography by とんだばやしあゆみ

吉田拓  YOSHIDA Taku

兵庫県生まれ。桜美林大学総合文化学群演劇専修卒業。在学中よりダンサー・俳優として、学内外の舞台公演やテレビCMへの出演、舞台作品の発表など活動を重ねる。卒業後は自作ソロダンス作品の発表、KENTARO!! 振付作品へ多数出演など。また、劇場勤務を経て、オルタナティブスペース「VACANT」にて企画制作としてダンス、映画、音楽、美術など多ジャンルのイベントに携わる。現在はダンサー、制作など幅広く活動中。2021年、小林勇輝との共作《Wooden Connection》を発表。

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《Skin Graffiti》Stilllive 2021, Performance view / Photography by NODA Yuichiro, KOBAYASHI Ayumi

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