Stilllive: Performance Art Summit Tokyo 2021-2022──衛生・変身・歓待
Stilllive: Performance Art Summit Tokyo 2021-2022──Hygiene / Transformation / Conviviality
INTRODUCTION
──今の芸術と、あらゆる社会課題は、身体の問題です
(Present of Art and Social Issues are the Body's Matter)
身体を用いて表現するアーティスト総勢27名によるパフォーマンスアート・ショーイング「Stilllive: Performance Art Summit Tokyo 2021-2022──衛生・変身・歓待」を、10月17日 (日) に、ゲーテ・インスティトゥート東京にて開催いたします。本催しのパフォーマンスは、会場となるゲーテ・インスティトゥート東京の建物全体にわったて繰り広げられ、鑑賞者は自由に動き、同時多発するパフォーマンスを回遊形式で鑑賞していただきます。
第3回目の開催となる今年度は「衛生・変身・歓待」をテーマに、コロナ禍を通し、共通意識として再考が迫られる、誰しもが切り離せない身体という問題系に対して、現在を契機とする新しい未来は、新しい過去でもなければならないと捉えることで、人類史における今とこの先を想い描き、そして覆って遥かかなたから、理念的言説ではなく、身体のプラットホームこそが文化における根源的創発であることを、領域を横断した個々人のばらばらに自立しえた身体性であってさえも、来たるべき連帯はなされていくと示します。
現在、世界各地のコンテンポラリアートシーンにおいて、パフォーマンスアートを軸とした、大学における教育と学部の開設、そしてコロナ禍という共体験を経た、2020年代とその先を象徴する新しい世代のアーティストによるプラットホームの設立および国際フェスティバルへの参加が、現在進行形で活気に満ち溢れているという現状があります。
しかし、日本においては、特にハプニングや舞踏における独自の身体表現の発展が、現代美術の歴史に多大な影響を与えているにもかかわらず、現在の日本におけるパフォーマンスの所在は曖昧であると言わざるを得ず、身体を扱うアーティストにとって見直さなければいけない点があることを実感しています。
Stilllive (スティルライブ) は、 パフォーマンスアートを主体としたプラットホームとして2019年に設立し、同年からゲーテ・インスティトゥート東京を会場に、公演に向けた数回にわたるボディワーク・セッションおよびレクチャー/ディスカッションと、最終日のショーイングを組み合わせた催しを開催してきました。
第3回目となる今年度は、「衛生・変身・歓待」をテーマに、前年度の倍となる総勢27名のアーティストが参加し、コロナ禍を通した、生活様式の変化や身体的な関わり方、そして先行きの見えにくい不安定な現状を、さまざまな領域の身体性から再考します。社会課題への眼差しは、芸術に限らず、必須のこととなった現在を私たちは生きています。そして我々の “身体” には、すでに無数のコンセプトが内在しています。
それらは常に社会課題と繋がっていることをパフォーマンスアートを通して表現することで、Stillliveは、他者に非言説的にコンセプトを伝える手段を体得する後押しをし、日本におけるパフォーマンスアートシーンを牽引していく役割を担うことを目指し、今年度の副題を「Performance Art Summit Tokyo」としました。
また、2022年3月には地続きな催しとして、再び2021年10月の参加アーティスト27名 (および追加出演アーティスト5名) が集結し、「間身体性の再創造」をテーマとしたショーイングと、各アーティストが制作する新作のパフォーマンス映像/写真作品による展覧会を開催。一過性とされてきたパフォーマンスアートに、リパフォーマンス (再創造) という設計を導入することにより、今後のパフォーマンスアートの可能性を広げ、身体を通したキュレーショナルな技術としても発展を試みます。
Stilllive 主宰・小林勇輝
キュレーター・西田編集長
「Stilllive: Performance Art Summit Tokyo 2021-2022──衛生・変身・歓待」
2021.10.17 [SUN] 12:30-15:00 (OPEN 12:00) / 16:00-18:30 (OPEN 15:30)
会場|ゲーテ・インスティトゥート東京 (東京都港区赤坂7-5-56)
Venues|Goethe-Institut Tokyo [7-5-56 Akasaka, Minato-ku, Tokyo-to]
* This event will be a migratory show with the entire Goethe-Institut Tokyo building as the venue, and you can enter and leave freely from the opening to the end. Re-entry is possible
Artists
アグネス吉井/姥凪沙/岡田裕子/長田萌香/小野龍一/ガブリエル・リード/川口隆夫/小林勇輝/小宮りさ麻吏奈/阪口智章/佐野桃和子/敷地理/関優花/田上碧/たくみちゃん (橋本匠)/点子/トモトシ/中島りか/中谷優希/虹賀 (NIZIKATAMURA)/花形槙/濱田明李/帆波 (MIRA新伝統)/前田菜々美/山岡さ希子/吉田拓/渡邉洵
Aguyoshi/UBA Nagisa/OKADA Hiroko/OSADA Moeka/ONO Ryuichi/Gabrielle Reed/KAWAGUCHI Takao/KOBAYASHI Yuki/MARINA LISA KOMIYA/SAKAGUCHI Tomoaki/SANO Towako/SHIKICHI Osamu/SEKI Yuka/TAGAMI Aoi/TAKUMICHAN [HASHIMOTO Takumi]/Tenko/tomotosi/NAKASHIMA Rika/NAKAYA Yuki/NIZIKA [NIZIKATAMURA]/HANAGATA Shin/HAMADA Miri/HONAMI [MIRA新伝統]/MAEDA Nanami/YAMAOKA Sakiko/YOSHIDA Taku/WATANABE Makoto
料金|一般 3,000円 (各回定員20人)/学生 1,000円 (各回定員10人) ※当日券販売はありません予約|https://stilllive2021-2022-prequel.peatix.com/
※ 昼夕2部制にて実施し、ともに全参加アーティストが出演します
* The program will be held in two parts, day and evening, and the artists and the show program will all have the same content
主催|Stilllive (スティルライブ)
協力|ゲーテ・インスティトゥート東京/MIZUMA ART GALLERY
助成|公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
企画/アーティスティック・ディレクター|小林勇輝 (パフォーマンスアーティスト/Stilllive 主宰)
キュレーター|西田編集長(インディペンデント・キュレーター/プロジェクト・マネージャー)
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プロジェクト・マネージャー|西田編集長、高想/広報協力|高岡謙太郎
テクニカル|尾崎聡、河内崇
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記録写真|石田祐規、小林安祐美、酒井透、野田祐一郎、ユリア・スコゴレバ [Yulia Skogoreva]/記録映像制作|鐘ヶ江歓一/映像撮影補助|小山渉、橋本陽/宣伝美術|阪本あかり
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当日運営|佐藤栄祐、中村翔子、西川汐、ファン・タンミン [Fan Tanming]
当日運営補佐|石原もも子、市岡丈一郎、宇佐美妃湖、浦丸真太郎、おおたはずき、大桃耕太郎、木村彩花、倉橋愛実、久留島咲、歳月、佐藤はなえ、鈴木千尋、鈴木萌夏、田中ありさ、CHERRY、手塚美楽、西川おと、林菜穂、藤田直希、まつうら、三島早希、宮野かおり、村上ことか、山本倫太朗、柳田美侑、吉原遼平
Pre-event - Online Presentation
「パフォーマンスアート概論 1909-2021──未来派を起源とする定義から、マルチメディア化とポストヒューマン的想像力の身体性の現在まで」(※発表時から改題)
──発表:西田編集長
「世界のパフォーマンスアート・フェスティバルと、同時多発するグローバルなパフォーマンスアート・プラットホームの現在形」
──発表:小林勇輝
公開|2021.9.27 [MON] - 10.17 [SAN]
視聴|Stilllive Instagram アカウントから IGTVをご視聴ください (本配信は Stilllive 2021-2022 参加アーティストに向けたレクチャープログラムのインスタライブ配信のアーカイブ公開となります)